沖縄陶器の総称「やちむん（焼き物）」を代表する壺屋焼の七寸皿。直径約22ｃｍ、高さ5.5ｃｍ高台に穴２個があり、壁に掛けられます。皿立てで立てても良いでしょう。壺屋焼には、釉薬を掛けない「荒焼（あらやち）」と、絵付けや線彫りで文様付けして釉薬をかけ1,200度以上の高温で焼き上げる「上焼（じょうやち）」があり、今も人気が高い上焼です。「魚紋」は、人間国宝の金城次郎が好んだ図柄で、多くの作家が魚紋を継承、それぞれ個性豊かな魚文様の壺や皿が制作されているようです。この皿は、先代が４０年ほど前に沖縄の方からいただいたもので、飾ることなく保存していました。裏面に「ト」の窯印。金城氏の後継者に窯印「ト」を用いる方がおられるようですが、いただいた品なので、委細は不明です。皿の見込みに点在する茶色の斑点が何に由来するのかは不明です。