日本陸軍落下傘部隊の降下兵用鉄帽(実物）です。使用品では無い様ですが、保存状態の為か、帽体や風よけの帽垂れ布部に錆びが認められます。各部に使われている、ゴム製のクッション材も硬化して脆くなっております、内側の天頂部の麻製の内張に破れが認められます。以上のダメージはありますが、革の状態も良く表面布部の裂けや破れも無く、原形は良く保たれております。表面布は、外被地で、布製台座に革製の星章が縫われております。帽体同様の生地で風よけの頬当てが付き戦車帽、飛行帽同様の革製ベルトを2重リングで止める仕様になっております。頬当布部には内側に薄いウール様の生地が貼られて、中央部に耳穴が空いており内側に耳穴を塞ぐ耳当て布があります。帽体の天頂部もゴム製クッション材が貼られており、その上を麻製の布で覆っております。その上から、8本の国防色のゴムベルトが張られ綿紐で絞られております。ゴムベルト部に昭19　広支　の印が認められます。その上に、鉄帽と同様の軍袴の腰紐様の綿紐の締め紐が付いております。その上から、中に6ヶ所ゴムのクッション材を入れた綿布製の頭当てが鉢巻き状に貼られております。他の軍隊にはなかった、日本陸軍特有のデザイン、構造のヘルメットです。偽装網も被った状態で入手した物で一般兵用の鉄帽の物より小さく降下帽用の貴重なオリジナル品と思われます。日本軍の落下傘部隊の関連資料は、欧米諸国の空挺部隊に比べ規模も小さく数も少ない非常に貴重な資料的価値のある品物と思われます。以上の説明をご理解頂きまして、当品物の価値を認めて頂ける方のご購入をお待ち致します。